家庭内離婚

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家庭内離婚

同じ家に住んでいてなおかつ戸籍上も入籍が確認されているにもかかわらずお互いが別々の生計を維持して違う生活を営んでいるようないわゆる家庭内別居状態にある夫婦の場合は例えば被保険者の夫が死亡した場合殆どお互いの生活に干渉してこなかった妻に対して遺族年金は支払われるのでしょうか。

遺族年金の受給要件の中には生計を同じくし死亡した被保険者によって生計を維持されていたことということが定められています。したがってたとえ戸籍上の夫婦であっても生計が別々となっていては必ずしも遺族年金の受給権が与えられるものとは限らないのです。

しかし家庭の問題というものは非常に複雑で本人たちにしか知り得ないことも多々あります。その上で戸籍上の婚姻関係が結ばれていてなおかつ同じ家で生活していて年収等需給に関しても特に問題が見られない以上遺族年金を受給するのに関して何か問題があるとはいえません。

例えばこれが夫が生活費をまったく支払っていないなどの家庭内離婚の事実を公言されていれば受け取りも不可能となります。これは事実上の婚姻関係にあればたとえ入籍していなくても遺族年金を受給できることと同じで年金は事実に対して機能する制度だからです。

したがって形式上の夫婦であっても事実として家庭内で生計を同じくしていないという事実がある以上年金の受け取りは不可能ということになります。しかし家庭の事情というものは本人にしか知り得ない部分があり共働きで生計がどのように立てられているかなどは他の人が調べてどうなるものではありません。したがってわざわざ家庭内離婚の事実を公言しない限り遺族年金は受け取れるということになってしまいます。

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